2020/01/15 に Vulkan API も 1.2 のバージョンが発表されました。そして既に対応するドライバも公開が始まっています。このバージョン1.2では、何が変わったのかを記録しておきます(自分なりの解釈も入っているので、間違っていたらすみません)。
タイムラインセマフォ
大きな機能追加だと思います。今まで VkFence と VkSemaphore で処理していた同期が、このタイムラインセマフォでなんとかなりそうです。これは64ビット整数値を単純増加するタイプの同期プリミティブです。
詳しくは次のURLで解説があるのでそれをみるのをオススメします。
https://www.khronos.org/blog/vulkan-timeline-semaphores
これをみると、フェンスとセマフォで頑張って同期していた色々なものを、簡単に実装出来るようになりそうです。マルチスレッドの複雑さを下げる効果もありそうに感じます。
HLSL のサポート
Vulkan のシェーダー記述言語と言えば GLSL でした。HLSLから SPIR-V にコンパイル出来る話も聞いていましたが、これがとうとう公式の機能として含まれるようですね。シェーダーのコンパイラが glslang と DXC の2種類が標準となりそうな感じです。
コメント
Dear sir, I am using your VulkanSharp WFP Wrapper. Can you compile it for .Net Core 3.1 WPF. I have tried to use it but it give an error at vkctrl.SwapBuffers(); “System.EntryPointNotFoundException: ‘Unable to find an entry point named ‘CopyMemory’ in DLL ‘kernel32.dll’.'”