今回は次の点を試してみました
- USBメモリにハイパーバイザをインストール
- デバイスのパススルー
■USBメモリにインストールする
- isoイメージをVMwareのサイトからダウンロードします。
- ダウンロードしたisoイメージをマウントして中身を取り出します。
- imagedd.bz2というファイルを開き、
- その結果できあがるimageddというファイルが必要になります。
- DD for Windowsを用いてデータを書き込みます。
- USBメモリ(要1GB以上)をPCに装着します。中身は全部消えるので注意
- DD for Windowsを管理者として起動します
- プログラムを右クリックして、管理者として実行、です。
- Vista以降のWindowsで必須です。
- imageddを選択し、書き込み先にUSBメモリを指定し、書込ボタンを押します。
これで完成です。
あとは、そのUSBメモリから起動するように設定を変更します。
次からは、動作環境を満たしていればVMware ESXi 4.1を使用できます。
*補足
標準で対応していないデバイスを使いたい場合は、もうちょっと作業が必要です。
手元ではそんなデバイスでの実験はやっていないので、割愛します。
■デバイスのパススルー
試してみたかったのがVT-dを使用してのデバイスのパススルー機能。
今回のことを機に、Intel Core i7 870のCPUを用いた環境で動作させてみました。
vSphere Clientでまず、対象となるデバイスをパススルー設定する必要があります。
構成タブ/詳細設定/編集 のリンクをクリックします。
するとどのデバイスをパススルー設定するかのチェックが出てくるので使うデバイスにチェックを入れて、ESXiを再起動します。
*使えたデバイス、使えないデバイス
いずれのケースもゲストにデバイスが見えはするようです。
その先、使用できるかどうかはやってみないとわからないところが多そうです。
ケース1
SATAのディスクをパススルーでゲストOSからアクセスできないかなとチャレンジしました。
しかしながら、マザーボード上のSATAポートに関してはパススルーでゲストから使用することができませんでした。
同様に、光学ドライブもダメでした。
別途PCIバスに指すものならもしかするとできるのかもしれませんが。
ケース2
覚悟を決めて、PCI-Expressに指したビデオカードをパススルー設定しました。
確かにゲストからデバイスが見えはするのですが、
使用不可能状態で、実ディスプレイにゲストの画面を映す、という野望は実現ならずでした。
一方、通常のESXiの画面が映っていたかというとそうでもなく、真っ暗状態でした。
うまくいくといろいろとおもしろそうだったのですが。
ケース3
サウンドに関してパススルー設定してみました。
(Intel Chipset High definition Audio)
これについてはゲストからも認識され、ESXiが動いている環境からサウンドが再生されました。
今まで動かなかった分、動作したのがうれしい感じでした。
ケース4
Realtek 8168/8111のデバイスを設定してみました。
ゲストから見えるのですが、ドライバロードできず(失敗)しているのか
どうやってもうまくいきませんでした。
*環境
Intel Core i7 870, Mem 8GB
vSphere Hypervisor (ESXi 4.1)
USBメモリに本体インストール
ゲストは、Windows Vista SP2(x86)
グラフィックカード RADEON HD 5450
*まとめ
どうもマザーボードが備えている機能は動く可能性が五分五分の模様。
PCIバスに乗っかるような形のものや実際に別デバイスとなるようなものだったら、動く可能性がそれよりは高いのかもしれません。