前回の続きになりますが、ESXi 5.5 から 6.0 系への更新を進めてみました。
ssh でつないでコンソールからアップデートを適用しました。5.5 の段階でいれた Network のドライバが消えてしまうかとヒヤヒヤしながら作業しましたが、再起動後も問題なく認識されたままでした。消えてしまった事例も見つかるので、sshでつないで esxcli 経由でやったのが成功の秘訣かもしれません。
ESXi 6.0 への更新作業
ssh でログインして、以下のコマンドを実行します
# esxcli network firewall ruleset set --ruleset-id=httpClient --enabled=true
アップグレードの一覧を取得します
# esxcli software sources profile list -d https://hostupdate.vmware.com/software/VUM/PRODUCTION/main/vmw-depot-index.xml | grep ESXi-6
アップグレードの適用を行います。この実行時には進捗状況が表示されないため不安になりますが、10分程度放置していたら正常に完了しました。
# esxcli software profile update \ -d https://hostupdate.vmware.com/software/VUM/PRODUCTION/main/vmw-depot-index.xml -p ESXi-6.0.0-2494585-standard
さらに ESXi 6.0u2 へ
さらに現時点の最新 Update2 にまで更新を進めていきます。
VMware のページ (要ログイン)から更新の zip を取得して適用します。ここで取得するzipは最初から順番にパッチを当てる必要はなく、最新のものでよいようです。
現時点の最新パッチとしては ESXi600-201608001 というものがありましたが、
update2 になったタイミングと思われる update-from-esxi6.0-6.0_update02 があったのでまずはこちらを取得して適用してみました。
取得した zip を scp などで転送します。ここでは /vmfs/volumes/datastore に仮置きして作業しています。
まずは ESXi ホストのバージョンを確認した後メンテナンスモードに設定します。
# esxcli system version get Product: VMware ESXi Version: 6.0.0 Build: Releasebuild-2494585 Update: 0 Patch: 0 # esxcli system maintenanceMode set --enable=true # esxcli system maintenanceMode get Enabled
まずは zip にあるプロファイルの確認を行います。
# esxcli software sources profile list -d /vmfs/volumes/datasto re/update-from-esxi6.0-6.0_update02.zip Name Vendor Acceptance Level -------------------------------- ------------ ---------------- ESXi-6.0.0-20160301001s-no-tools VMware, Inc. PartnerSupported ESXi-6.0.0-20160302001-standard VMware, Inc. PartnerSupported ESXi-6.0.0-20160301001s-standard VMware, Inc. PartnerSupported ESXi-6.0.0-20160302001-no-tools VMware, Inc. PartnerSupported
プロファイル名がわかったところで、アップデートの適用を行います。
# esxcli software profile update -d /vmfs/volumes/datastore/update-from-esxi6.0-6.0_update02.zip -p ESXi-6.0.0-20160302001-standard Update Result Message: The update completed successfully, but the system needs to be rebooted for the changes to be effective. Reboot Required: true
適用すると Reboot Required: true になっていますので、ここで再起動を行います。
再び ssh で接続して確認してみると以下のように更新されたことが確認できました。
[root@localhost:~] esxcli system version get Product: VMware ESXi Version: 6.0.0 Build: Releasebuild-3620759 Update: 2 Patch: 34
最後に ESXi ホストのメンテナンスモードを解除します。
# esxcli system maintenanceMode set --enable=false
参考
ssh コンソールでアップデート作業をするために以下のページの情報を参考にしました。