MSDN の Windows2000 をなんとかして Let’s Note CF-R5 にインストール した話になります。
Windows XP, Windows7, Windows8 と色々と試してみた CF-R5 ですが、どれもこれも動作が重くてつらい感じでした。そんな中、Windows 2000 もアリだという点に気づいたので試してみました。
色々と苦労もありましたが無事にインストール完了し他のOSとは違って軽快に動いている気がします。現時点においては起動直後で 200MB 程度のメモリ使用にとどまっています。
苦労のポイントは以下の点でした
- Windows2000用のドライバの入手性
- Windows2000のインストールディスクの問題
最初のドライバの入手については、頑張って探して見つける以外に方法がないので、ここでは説明しません。
Windows2000のインストールディスクについての話をこれから説明していきます。
Windows2000のディスクについて
現時点においては MSDN の加入者でさえ、 Windows 2000 のディスクやイメージを入手できません。昔の MSDN 加入時に受け取っていたディスクセットの中でのみディスクとして残っているのが現状です。あるいは Windows2000 普及当時のインストールディスクを見つける、くらいでしょうか。
また、大容量ハードディスクへのインストールを考えると、Windows2000のサービスパック適用済みディスクを作成する必要があります。初期ディスクでは 137GB の問題があるためです。他にも USB CDドライブからのインストール過程で問題に当たってしまったり。 (CF-R5 でこの問題にあたってしまいました)。
MSDN のディスクセットから、サービスパック適用ディスクを作成した事例が見当たらなかったのでここで説明を行いたいと思います。
Windows2000 SP適用ディスクを作成
MSDN のディスクセットの中で以下のナンバリングのものを見つけました.これを用いて統合ディスクを作成したいと思います。
- Disc 0062.1 June 2002
- Disc 0067.5 September 2003
これらのディスクで Windows2000 Professional と Service Pack 4 の適用済みを作成することを目指します。
Disc 0062.1 のディレクトリ構成は以下のようになっています。
+ JAPANESE + WIN2000 + ADV_SRV + PRO + SERVER + SRP1 + W2KA + W2KP + W2KS
ここで必要になるのが、 JAPANESE / WIN2000 / PRO の中にあるファイル群です。
これを適当なディレクトリにコピーします。ここでは仮に q:\workWin2k に中身をコピーしたとします。
Disc 0067.5 の中からはサービスパックのデータをコピーします。対象となるファイルは w2ksp4.exe です。これを q:\w2ksp4.exe としてコピーしました。
nLite で結合する
サービスパック適用ディスクを作成するのに nLite が便利です。
nLite はこちらのほうからダウンロードできます。
nLite を起動したら、各設定を指定していきます。
- Windows インストレーションファイルの指定 : q:\workWin2k
- 統合: サービスパック, 作成: ブータブルISOイメージ を選択
ISO 作成のボタンを押して、 iso ファイルができあがると思います。
手動で結合する場合
コマンドプロンプトを開いて、 w2ksp4.exe を以下のオプション付きで起動して、展開先のディレクトリを指定します。ここでは本体のディレクトリに近い別の場所を指定します. ここでは仮に q:\w2ksp4 としました。
w2ksp4.exe -x
展開された中に, Q:\w2ksp4\i386\update\update.exe というものがあります。
同様にコマンドプロンプトで Q:\w2ksp4\i386\update にカレントを移動し、以下のようにコマンドを実行します
cd Q:\w2ksp4\i386\update update.exe -s:q:\workWin2k
これで workWin2k の中にあるインストール用のファイル群が SP4 のものへと更新されます。
その他オススメ事項
Windows2000 では Windows Installer も古いため、 KB893803 も nLite にて結合しておく方が手間を減らせるかと思います。
Windows2000はデフォルトで Internet Explorer 5 です。これを少しでも新しくするために IE6SP1JPN のコンポーネントをダウンロードしてインストールしておくべきかと思います。こちらについてはうまく結合できなかったので後処理です。
現時点の Windows2000 においては、 参考サイトで紹介している 「黒翼猫のコンピュータ日記 2nd Edition」のページが非常に参考になります。各種パッチの入手ができたりまだまだWindows2000も現行でも使えそうに感じます。
一応 CF-R5 への導入と言うこともあって、 CF-R6 で実際にやった話を参考にしました。こちらも 黒翼猫さんのページです。
参考
以下の情報を参考にしました。
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