MIPS Creator CI20 には eMMC があり、ここからデフォルトでは Debian が起動するようになっています。しかしご存じの通り書き換え回数問題があるため、出来るだけ SDカードなど交換がきく外部ストレージからブートさせたいと思います。
今回、それがうまく出来たので手順を記事化しようと思いました。
必要なもの
- UbuntuなどのLinux環境。仮想マシンでも可。
- 上記の環境で使えるカードリーダー。SDカードの書き込みを行います
- MIPS用のクロスコンパイラ
手順
Ubuntuで作業することを想定しています。まずは必要なツールをインストールします。
$ sudo apt-get install git mtd-utils
https://github.com/ZubairLK/ci20_other_files のリポジトリをクローンして、作成のためのスクリプト等を取得します。
$ git clone https://github.com/ZubairLK/ci20_other_files
この中に、工場出荷状態のカーネル(uImage_ci20_production_20140625)も含んでいるので、まずはこちらを利用させてもらいます。
そして、elinux.org から取得できる rootfs-20140625.tar をダウンロードしておきます。
そろったら、dev以下にアクセスするので root で作業します。とはいっても便利なスクリプトなのでやることは以下のように簡単な手順です。
環境変数ではクロスコンパイラのプレフィックスやパスを設定しています。
$ sudo su - # export CROSS_COMPILE=mipsel-linux-gnu- # export PATH=/opt/mipsel-linux-gnu/bin:$PATH # ./make-flash-card-ci20-sd.sh /dev/sdx uImage_ci20_production_20140625 /path/to/rootfs-20140625.tar
うまくいけば書き込みが成功します。エラーが出た場合には足りないものをインストールなどして下さい。
MIPS Creator CI20 に書き込んだSDカードをセットして、ジャンパーピンをSDカードからのブートに切り替えて下さい。
この状態でリセットして起動させると SDカードから起動してくると思います。物によるとは思いますが、結構遅いです・・・。