ESXi 5.x のあたりからドライバを含んだディスクを作れるようになりました。標準で非対応のオンボードNICを使いたい場合にはこの作業は必須項目だったりします。今までドライバを含んだディスクを作ることはなかったので、ちょっとやってみました。
初めてやってみたので、以下の内容にはまずい点がある可能性がありますので参考にする際には注意して下さい。
必要なツールのインストールと必要なファイルの準備
VMware vSphere PowerCLI が必要になります。これを事前にWindows環境へインストールします。
このとき .Net Framework も必要になるのでインストールされていなければそれもその前にインストールしておきます。
使用したファイル
今回は VMware-ESXi-5.5.0-1331820-depot.zip を使用しました。これも My VMware などからダウンロードして適当な場所においておきます。今回の例では C:/esxi55 という場所に配置しました。
そして必要とするドライバについては C:/esxi55/offline 以下に置くことにしました。
これらドライバの配布してくれているサイトとして
https://vibsdepot.v-front.de/wiki/index.php/Welcome
を使用しました。今回NIC用として選んだのは以下のファイル達です。
- net-e1000e-3.1.0.2-glr-offline_bundle.zip
- net-r8139too-0.9.28-1-offline_bundle.zip
イメージの作成手順
インストールした PowerCLI を管理者権限付きで起動します。そして Add-EsxSoftwareDepot コマンドを実行します。
以下の今回の例を示します。
PowerCLI C:\esxi55> Add-EsxSoftwareDepot .\VMware-ESXi-5.5.0-1331820-depot.zip Depot Url --------- zip:C:\esxi55\VMware-ESXi-5.5.0-1331820-depot.zip?index.xml
続いてドライバのファイルらを追加登録します。
PowerCLI C:\esxi55> Add-EsxSoftwareDepot .\offline\net-e1000e-3.1.0.2-glr-offlin e_bundle.zip Depot Url --------- zip:C:\esxi55\offline\net-e1000e-3.1.0.2-glr-offline_bundle.zip?index.xml PowerCLI C:\esxi55> Add-EsxSoftwareDepot .\offline\net-r8139too-0.9.28-1-offline _bundle.zip Depot Url --------- zip:C:\esxi55\offline\net-r8139too-0.9.28-1-offline_bundle.zip?index.xml
ここで Get-EsxImageProfile コマンドを実行して名前を確認します。この名前は後で使用するため確認しておきましょう
PowerCLI C:\esxi55> Get-EsxImageProfile Name Vendor Last Modified Acceptance Level ---- ------ ------------- ---------------- ESXi-5.5.0-1331820-standard VMware, Inc. 2013/09/19 6... PartnerSupported ESXi-5.5.0-1331820-no-tools VMware, Inc. 2013/09/19 6... PartnerSupported
Get-EsxSoftwarePackage コマンドを実行してドライバ達が含まれているか確認します。
基本的に VMware 外のファイルが含まれているか、という観点で見た方が早く見つかるかと思います。
以下に一部を抜粋しておきます。
PowerCLI C:\esxi55> Get-EsxSoftwarePackage Name Version Vendor Creation Dat e ---- ------- ------ ------------ misc-cnic-register 1.72.1.v50.1i-1vmw.550.0.0.... VMware 2013/09/1... ata-pata-sil680 0.4.8-3vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1... scsi-lpfc820 8.2.3.1-129vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1... esx-base 5.5.0-0.0.1331820 VMware 2013/09/1... lsi-msgpt3 00.255.03.03-1vmw.550.0.0.1... VMware 2013/09/1... lpfc 10.0.100.1-1vmw.550.0.0.133... VMware 2013/09/1... ipmi-ipmi-msghandler 39.1-4vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1... net-nx-nic 5.0.621-1vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1... block-cciss 3.6.14-10vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1... scsi-fnic 1.5.0.4-1vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1... sata-ahci 3.0-17vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1... net-r8139too 0.9.28-1 Realtek 2015/05/1... elxnet 10.0.100.0v-1vmw.550.0.0.13... VMware 2013/09/1... : : net-mlx4-core 1.9.7.0-1vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1... ata-pata-atiixp 0.4.6-4vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1... net-e1000e 3.1.0.2-glr GLRoman 2014/07/3... rste 2.0.2.0088-4vmw.550.0.0.133... VMware 2013/09/1... ata-pata-pdc2027x 1.0-3vmw.550.0.0.1331820 VMware 2013/09/1...
確認出来たら Export-EsxImageProfile のコマンドで iso ファイルを作成します.以下に実行例を示します。
PowerCLI C:\esxi55> Export-EsxImageProfile -ImageProfile "ESXi-5.5.0-1331820-standard" -ExportToISO -filepath esxi-5.5.0-1331820_custom.iso
これでカスタム iso が出来たので後はインストール対象マシンで使用することが出来るはずです。
Image Profileのリスト
次のサイトで公開してくれているようでした。参考までに紹介しておきます.
http://www.virten.net/vmware/vmware-esxi-image-profiles/#esxi5.5