これで2TBの壁を越えられるかという点に興味があります。
■準備編
*2TB以上のiSCSIターゲット
WindowsServer2008を用意して、その中でiSCSIターゲットを準備します。
以前SoftwareTargetでは2TB以上のVHDを作れなかったと思い、iSCSIの上限は2TBだ!と思って作業をやめてしまっていました。
実際にはそんな上限はありません。
RAIDを組んで2TB超えるディスクをフォーマットの際にMBRからGPTにして、
その中でiSCSIターゲット用のvhdファイルは2TB以上に設定出来ました。
■NFS共有
WindowsServer2008がNFSサーバーとなるように、
NFS共有の機能を有効化しました。
■iSCSI検証
色々と躓くポイントはありましたが、VMwareESXiでのiSCSIを認識させる部分までは出来ました。
しかしながら、datastoreの作成で失敗してしまいます。
「Failed to get disk partition information」というエラーが出てしまいます。
ストレージアダプタの追加でiSCSIを設定し、2TB以上を見えるところまでは出来たのですが、
上記の問題のためそれ以上はテストできませんでした。
* 考察
VMware側の問題で、LUN1つあたり2TBまでしか対応していないというのが
マニュアルに記載されているようです。
そのため、この非対応部分に引っかかって、前述のエラーが発生するのではないかと考えられます。
■NFS検証
iSCSIでの設定が嘘のように簡単にVMwareESXi側でマウント出来ます。
NFS共有の設定をしているドライブは2TBオーバーですが、それでも問題なく出来ました。
仮想マシンのディスクに2TB以上の設定を出来るかと試みましたが、
これについては出来ないようです。
■結論
個人的な結論ですが、複数台使っての環境構築ではNFS共有の利用のほうが有効な気がします。
性能面でいえば、iSCSIのほうが良いのかもしれませんが、
巨大なデータストア(2TB over)を持ちたい場合にはNFSのほうがいいでしょう。
コメント
ESXi4.0で2TBの壁を超えようとして、このサイトへたどり着きました。
私は、仮想マシン(Windows2003)に10TBのドライブを作成しようと悩んだ末に、以下の方法で対応しました。
①iSCSIストレージに2TB単位で論理ディスクを複数作成
②ESX側にストレージの追加(2048GB、ブロック8MB)
③エクステンドで10TB以上に拡張
④仮想マシンの設定の編集で、新規仮想ディスクの追加で、③で作成したディスクから2047GB(2TBにするとエラー?)で作成
⑤10TBになるまで④を繰り返す
⑥Windowsのディスク管理で各ディスクをダイナミックディスクに変更
⑦スパンボリュームの作成(10TBができあがる!)
知ってたらごめんなさい。