Vulkan でフルスクリーンアプリケーションを作ろうと思ったら、全画面のウィンドウを枠なしで作るという方法でした。
いわゆる仮想フルスクリーンの手法です。OpenGL でもフルスクリーンのアプリケーションは同様の手順で作るので、特に違和感はありませんでした。
ただ、DirectX9 時には専用のフルスクリーン設定がありましたし、9.0c 以降では DXGI がそのあたりの設定を引き受けてくれていました。
VK_EXT_full_screen_exclusive
しかしつい最近に Vulkan にも排他フルスクリーンの拡張が用意されました!
それが VK_EXT_full_screen_exclusive です。紹介文を軽く読むと、ディスプレイのコンポジッタを迂回してフルスクリーン化が出来るようなので、画面表示完了までのレイテンシーは短くなるのではないかと期待です。
拡張そのものの説明は https://github.com/KhronosGroup/Vulkan-Docs/blob/master/appendices/VK_EXT_full_screen_exclusive.txt に記載されています。
NVIDIA の環境では、 Windows 版だと 425.89, Linux 版だと 418.52.14 のドライバでサポートされるようです。ただどちらもまだベータドライバなのでその点には注意が必要です。
RADEON の環境では、Adrenalin 2019 19.6.2 から対応されて居るみたいですね。
最近は不安定なドライバを入れて実験する時間がないので、安定版になってから試してみようと思います。