■KVMでデバイスパススルー
Scientific Linux 6を用いて、KVMによる仮想マシンを試してみました。
さすがRHEL6クローンなだけあって、KVM関連のツールが充実していました。
Fedora14のときと比較してGoodだったのは以下の点
- 物理デバイスのパススルー設定がGUI(仮想マシンマネージャ)から設定できる
- 初期状態でもWindowsXPインストール時に強制再起動しない
というわけで、仮想マシンを設定してデバイスのパススルー設定までは案外楽に出来ました。
以前は、GUIから設定できずqemu-kvmコマンドの引数設定で行う必要がありました。
今回デバイスパススルーするボードは、PX-W3PEです。
このデバイスは、仮想マシンマネージャから名称が表示されませんでした。
lspciコマンドで、割り当ての番号を確認して、それが一応列挙されていることを確認した上で、GUIから割り当てを行いました。一覧表示されるけど、名称が空欄だったので。
このデバイスの設定の前に、仮想マシンには以下の手順を施してあります。
- ゲストOSをインストールし、一通りのデバイス認識は完了させている
- virtioドライバを使用できるようにしている
- ネットワークと仮想ディスク
virtioを適用していないと、まず確実に受信データをDROPしてしまいました。
これらを行った後で、PX-W3PE関連のインストールを行いました。
試しに使ったのは、EpgDataCap_Bonです。
しかしながらかろうじて動作はするものの、数秒間に1回はDROPしてしまうという状況で、普段問題なく使用できるか、というとそうではなさそうです。
■追記(5/29)
どうやらFedora14でも、Physical Host Deviceとしてデバイスパススルーを設定できるらしいです。
特に、ScientificLinuxだからというメリットもそんなになかったみたいですね
安定性だけ、若干優位かな??