早速VMware vSphere Hypervisor(ESXi 4.1)を使えるかどうかを確認してみました。
■インストールディスクからインストールを試みる
VMwareのサイトからダウンロードできるisoイメージをCD-Rに焼いて、
インストールを試みてみました。
しかしながら、VMFSのモジュールを読み込んだあたりでロード失敗、
その後インストール処理を出来ないという状態になりました。
よって、USBメモリにESXiシステムを入れて試してみます。
■USBメモリに本体を入れる
過去の日記 の”ESXiをUSBメモリに展開”の項と同じことをします。
imagedd.bz2を展開して、それをDD for Windowsを用いて書き込むだけです。
■内蔵NICを認識させる
幸いにしてT420の有線内蔵NICはIntelの82579LMでした。
これはモジュールを置き換えることでESXiで使用可能です。
基本的には 過去の日記にもあるように、
USBメモリ内のモジュールデータを使用するNICに対応したものに置き換える作業をします。
VMware PlayerでCentOSをいれた仮想マシンを用意します。
そして、ESXiインストール済みUSBメモリをそのCentOS仮想マシンからマウントします。
上記のURLからoem.part1.rar, oem.part2.rarをダウンロードし、
oem.tgzを取り出します。
そして、CentOS側でHypervisor1として見えている領域の中にあるoem.tgz を
今展開したoem.tgzで置き換えます。
(VMwareToolsが入っている環境だと、Windows側からファイルをD&Dしてコピーできます)
こうやって作ったUSBメモリからESXiを起動させるとネットワークも使用可能となります。
■まとめ
ノートPCにESXiを入れるという記事は、最近のものではあまり見かけませんでした。
今回自分がノートPCを購入する際にこの情報を検索して困ったので、日記にしてみました。
2011/06/02現在で購入できたThinkPad T420ではESXiを動作させることが出来ました。
また、心配していた内蔵HDDも認識できたので、
このノートPC単独でESXiサーバー運用ができそうです。
さすがThinkPadといったところでしょうか。
■その他
内蔵HDDにシステム本体もインストールすることについては、
深追いしていないです。もしかするとAHCIのモードを変更することで、
インストールも普通に出来るようになるのかもしれません。
それとvt-dを有効化したので、デバイスパススルーもできるようでした。
ただ実際にパススルーして運用できそうな物は、USB2とAudioとの2つくらいかと思われます。
内蔵NICはパススルーしてしまったら操作不能になってしまうので。