もはや定番となっていますが、それでもRealTekチップを搭載した環境で使いたいこともあります。
この場合にはちょっとだけ手間をかけてあげることで対応可能です。
■前提条件
- 使うのはvSphere Hypervisor4.1
- USBメモリに展開したESXi(vSphere Hypervisor)
HDDにインストールしたタイプでも出来るとは思いますが、
別システムからのファイル置き換えを出来るようにがんばる必要があります。
■準備するもの
- Windows PC
- DD for Windows
- VMware Player
- CentOS 5.5を入れて使います
そのほか、RealTek NICに必要なドライバを下記の場所からダウンロードしておきます。
(ここで、”RTL8111_8168_P55_integr_SATA_Ctrl.(AHCI).oem.tgz”を取得します。)
CentOSを必要とする理由は ESXiシステムがインストールされたUSBにアクセスし、
中身のファイルを置き換えることが目的です。
これが出来るシステムならば他のディストリビューションでも問題ありません。
■ESXiをUSBメモリに展開
vSphere Hypervisorのisoファイルの中から imagedd.bz2 を展開します。
展開すると1GB弱のデータができあがります。
続いてこれを “DD for Windows”を用いてUSBメモリに書き戻しを行います。
なお、Windows Vista以降の環境では、”DD for Windows”の起動において、
“管理者として実行”を選択しての実行が必要となっています。
これでESXiシステムが入ったUSBメモリが完成します。
■ファイルの置き換え
CentOSの環境でこのUSBメモリをマウントします。
その中で “Hypervisor1″という名前がついたボリュームで、oem.tgz というファイルが見つかります。
これを一旦別ファイルとして保管することとし、
先ほどダウンロードした”RTL8111_8168_P55_integr_SATA_Ctrl.(AHCI).oem.tgz”を、
oem.tgzとしてファイルをUSBメモリにコピーしておきます。
この後、vSphere Hypervisorを再起動させるとNICが認識されます。
使う場合には、vSwitchの追加作業を行う必要があるので、この点には注意すべきです。
■余談
通常では認識しないRealTekの使い方ですが、
このようなカスタムのドライバを入れること以外にも、
VT-dを使用して、仮想マシンから直接操作させるという方法も考えられます。
使い道という点では模索していないですが、パススルーで動作させることは出来た(過去日記参照)なので、おもしろい使い方がまだ隠れていそうな気はします。