危惧していたネットワークの問題も解消されて うまく 6.0 update2 に更新できたので、さらにその後のパッチ適用と気になっていた点の解消などやってました。
昔のデータストアから VM らをインポートしたりして環境復帰できたらこの作業の旅も終わりです。
(Update) とかいう表示
esxcli software profile get で情報を表示させたときに (Update) と頭について、 ESXi 5.5 のベースを使っているようにみえたのでこれらをなんとかしてみました。
調べてみると同じように気になっている人もいるらしく、調査結果がすでにありました。
詳しくは参考サイトの情報を読んでいただければと思います。
今回の自分の環境でも以下の点がまさに一致でした
- (Updated) という記載は何なのか
- そもそも未だ 5.5 という記載が残っている
そして今どういう状況なのかという点ですが、「ESXi 5.5 からアップデートしたことを考慮すると ベースは 5.5 でカスタムドライバ入れた状態で、アップデートを適用した独自プロファイルになった状態」と考えられます。
“esxcli software profile update” によって更新作業を行ってきたため、こうなるのもわかってしまえば納得です。システムとしては 6.0 になっているので、一応 ESXi 6.0 のシステムとして稼働しています。
ただ気にはなるので、できることならば Updated の表示を消したいところです。
ネットワークの問題が再燃する覚悟を決めて以降の作業をやってみました.
# esxcli software profile install -d /vmfs/volumes/datastore/update-from-esxi6.0-6.0_update02.zip -p ESXi-6.0.0-20160302001-standard
前回は profile のあとが update だったのに対して、今回は install を指定しています。これを実行したところ、カスタムドライバを入れている都合上例外(Exception)が発生し、処理を継続できません。
そこで以下のコマンドでドライバ除去を含めた形で実行します
# esxcli software profile install --ok-to-remove \ -d /vmfs/volumes/datastore/update-from-esxi6.0-6.0_update02.zip \ -p ESXi-6.0.0-20160302001-standard
これでインストール後、再起動が必要になりますがこの段階でとりあえず以前作成したカスタムの vib をデータストアに配置しておきました。
心配しながら再起動してみると問題なくネットワークが認識できていました。
もしかするとESXi 6.0update2 の時点では Intel 82579LM は標準に含まれているのかもしれません。
途中でESXi 5.5 の新規インストールを行いましたが、実は ESXi 6.0u2 をインストールできればそれでよかったのかもと思います。
再起動完了後再びプロファイルを確認してみると以下のようになっていました。
esxcli software profile get ESXi-6.0.0-20160302001-standard Name: ESXi-6.0.0-20160302001-standard Vendor: VMware, Inc.
無事に処理が完了したようです。
参考
PRIMERGY(富士通)カスタムESXi5.1を5.5にバージョンアップする
パッチの適用
現時点においてはさらにパッチが出ているようで、 ESXi600-201608001.zip を今までと同様に適用してみました。
今回は前項と違いベースが 6.0であることに変わりがないので update にて適用しました。
# esxcli software sources profile list \ -d /vmfs/volumes/datastore/ESXi600-201608001.zip Name Vendor Acceptance Level -------------------------------- ------------ ---------------- ESXi-6.0.0-20160804001-no-tools VMware, Inc. PartnerSupported ESXi-6.0.0-20160801001s-standard VMware, Inc. PartnerSupported ESXi-6.0.0-20160801001s-no-tools VMware, Inc. PartnerSupported ESXi-6.0.0-20160804001-standard VMware, Inc. PartnerSupported # esxcli software profile update -d /vmfs/volumes/datastore/ESXi600-201608001.zip -p ESXi-6.0.0-20160804001-standard Update Result Message: The update completed successfully, but the system needs to be rebooted for the changes to be effective. Reboot Required: true
これによりビルドバージョンが 3620759 から 4192238 に更新されました。
# esxcli system version get Product: VMware ESXi Version: 6.0.0 Build: Releasebuild-4192238 Update: 2 Patch: 43 # esxcli software profile get (Updated) ESXi-6.0.0-20160302001-standard Name: (Updated) ESXi-6.0.0-20160302001-standard Vendor: esx-base
ここまで確認したあとでメンテナンスモードを解除しました。
VMFSの更新
ここまで作業を行ってふと vSphere Client で確認したところ VMFS のバージョンが古いことがわかりました。
これを更新するには vSphere Client の以下の画面を開いて、VMFS-5 へのアップグレードのリンクを押します。
アップグレード自体はすぐに終わるようですが、万全を期すならばデータ内容のバックアップをとっておきましょう。アップグレードした結果は VMFS 5.61 に更新されました。
あとは datastore ブラウザを開いて必要な仮想マシンをイベントリに追加していく形で従来環境の復帰を行いました。
まとめ
結局のところ (Updated) が消えて、再び復活という感じになっていますが、
バージョンが 6.0 なのに 5.5 って表示されたままなのが一番しっくりこなかった箇所なのでこれが解消できた時点で満足です。
また、ESXi6.0u2 にしてからカスタムドライバ入れずとも動くようになっていたのでこの点も更新してよかったなと思います。これを知らずに色々と遠回りをしてきましたが、ESXi の更新の作業もこれにて完了です。
追記
VMWare ESXi Development Server on a Lenovo T420 という記事を見かけました。ここによると、 ESXi 5.5 update3, ESXi 6.0 あたりからは Intel 82579LM のサポートが復活したようですね。
・・・・ここまでの頑張りは一体・・・
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