先日Windows リモートデスクトップで NVIDIA GeForce を使っていても OpenGL のハードウェアアクセラレートが有効に出来るソフトウェアが公開され、話題になりました。しかし、他のベンダーではどうなんだろうと気になってので、追加実験を行ってみました。今回はその結果をお知らせします。
RADEON (AMD) の場合
手元に Radeon HD 7750 があったので、こちらを Windows10 の環境に装着して実験しています。別のWindows10環境からリモートデスクトップで接続して、OpenGL の拡張情報を表示させてみたのが以下の図です。
見て分かるとおり、OpenGL のハードウェアアクセラレートが効いたコンテキストが取れています。前回使ったテッセレーションのサンプルコードを実行してみても実行が可能でした。
ただ今回のプログラムの実行状態についていえば、ややおかしく白黒のライン描画となってしまいました。が、OpenGL のアプリケーション実行は出来ているので、自作プログラムの課題なのかもしれません。
Intel UHD Graphics の場合
ノートパソコン側の Windows10 の Intel UHD Graphics で同様にテストしました。OpenGL の拡張情報を表示させてみたのが以下の図です。
見て分かるとおり、OpenGL のハードウェアアクセラレートが効いたコンテキストが取れています。前回使ったテッセレーションのサンプルコードを実行してみても実行が可能でした。
色も表示されており、正しく実行できていそうです。
まとめ
実は Windows リモートデスクトップで OpenGL のハードウェアアクセラレートが使えなかったのは、 NVIDIA GeForce シリーズだけだったという結果でした。昔からそうだったのか、最近になって使えるようになったのかは調査していないですが、現時点(2020/04)では有名な3ベンダーのGPUを使っている場合にはリモートデスクトップでも OpenGL のハードウェアアクセラレートを有効化して使える状況となったようです。
おまけ
NVIDIA のフォーラムにこんな書き込みがあり、既に気付いている人は居たようです。
https://www.nvidia.com/en-us/geforce/forums/discover/291628/adding-an-opengl-support-on-win10-remote-desktop/