先日は Windows Server 2016 で試していましたが、実は Windows10 Pro に含まれている クライアント Hyper-V でも DirectX11, OpenGL 4.4 が使えるとの情報を見たので実験してみました。
環境準備
Windows10 Aniversary Update (1607) をホストとして用意しました。
この環境で、コントロールパネルから、「Windows の機能の有効化または無効化」を選択します。
そこで、 Hyper-V にチェックを入れて有効化します。有効化するためには再起動が必要です。
Hyper-V マネージャから仮想マシンを第1世代で作成して、同じように Windows10 AU (1607) をインストールします。
ある程度の環境設定が終わったら、 RemoteFX GPU を追加しておきます。
このあたりの手順は前回同様です。
検証
仮想マシンにリモートデスクトップで接続して、前回同様に OpenGL Extensions Viewer を実行してみました。
そのときの結果が以下のものです。
DirectX11 はサポートできているのに対して、 OpenGL は使えない状態となっています。
こちらの情報では、クライアント Hyper-V であってもうまく動作しているようです。
まとめ
手元の環境では残念ながら OpenGL が使えない状態でした。
しかし DirectX11 についてはサポートしているようでした。
仮想マシンといえば VMware が有名で、最新版 12.5 でも DirectX10 / OpenGL 3.3 サポートだったと思います。
これと比べると API の対応レベルは1歩先に追い越したといえるんじゃ無いかなと思いました。
仮想マシンでも DirectX / OpenGL のアクセラレートが使える、そんな時代はもうそろそろかなという予感がしました。
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おまけ
Hyper-V が有効なときには VMware Workstation を動作させることができません。
普段は VMware Workstation を使っている自分は、今回の実験後再び Hyper-V を無効にしました。
Hyper-V を有効にしているときには Visual Studio 付属の Android エミュレータを動かすことができます。
こちらもエミュレータのなかで、OpenGL ES 2.0 のコンテキストを動作させることができるようになっていました。