まだ買うことができる「30日でできる!OS自作入門」という本があります。自分もちょっと昔にこの本を読んで、「あぁこうやってOSの無い世界で動くコードを作っていくのか」と勉強になりました。
そして、普段は気にしないOSの裏側を見せてくれるような気がして、面白かったと思います。また自作入門とあるだけあって、簡単にできるんだなと感じることができました。実際に使えるものにしていくには簡単ではないのでしょうが、分かる人を増やすという点では成功していると思っています。
さて、この本は 2006年に発売したとあります。およそ15年前の本になってしまっており、現在のPC環境とは合致していない部分が出てきました。最近はフロッピーディスクドライブを備えた環境を見ることはなくなりましたし、自分の周りでも使っている人を見てもいないですね。
ゼロからのOS自作入門
時代にあわせて、ようやく現代版のOS自作入門本といえる本が登場します。
「ゼロからのOS自作入門」という本です。この記事を書いている段階では目次しか見れていませんがとても期待が持てます。
自分が今風だなと思うのが以下の点です。
- UEFI に対応していること
- Intel64 モード(64ビット対応)であること
- USB ドライバを搭載すること(USB3.0らしいです)
いずれも「今」OS自作をするには必要になってくる部分で、自分も同じことをするならこれらを最初の課題として挙げるだろうと思います。これらが本として書かれていることに期待しているところです。
余談ですが著者の方は、以前に技術書典で USB3.0 ドライバ自作入門の同人誌を出しており、
それ目当てで混み合う技術書典に出掛けていった思い出があります。当時は自分もラズベリー・パイ2で USB ホストドライバをいじっていました。
安定動作という点で課題ありで今もそのままコードが眠っているので、この自作本は手を動かしてゴールまで行ってみたいなと思っています。
参考書籍
かつてこの周辺で勉強した際に、よかったと思えた本を紹介しておきます。「はじめて読む486」は今は電子版(Kindle)が購入できるようになっているみたいですね。