前回は BonCasLink のサーバー側の話だったので、今回は逆のクライアントをLinuxでやるお話です。Linuxで録画用のプログラムは recpt1 が標準的なようなのでこれについては既に使えている前提でここでは話を進めていきます。
必要なもの
- PT3などLinuxでの録画環境が構築された環境
- BonCasLinkのサーバーが動作している他PC
インストール
BCASに関しての部分をフックするようなプログラムを作成してくれた方がいるのでその成果物である b25-remote を使わせてもらいます。これは Rec10 というプロジェクトのサブプロジェクトという位置づけのようです。
まずはこの Rec10 のコードを取得してきます。こちらは現在 bitbucket 上にあるようです。
$ git clone https://bitbucket.org/gn64/rec10.git
取得してきたコードの中に b25-remote というフォルダがあり、この中にソースコードが収められているのでライブラリを以下のようにして作成します。
$ cd rec10/b25-remote $ make # su # make install
これでインストールまで完了です。ここで出来る成果物のうち使うのは b25-client.so がキーとなります。
使い方
以下の環境変数を設定します。
- LD_PRELOAD=”b25-client.so のフルパス”
- B25_SERVER_IP=BonCasLinkのサーバーが動いているPCのアドレス
- B25_SERVER_PORT=BonCasLinkのサーバーが動いているPCのポート番号
これらを設定した状態で、 recpt1 を –b25 オプション付きで動かして、うまく動作すれば(映像が見れるようであれば)OKだと思います。
参考
https://osdn.jp/projects/rec10/scm/svn/blobs/head/b25-remote/Readme.txt
のドキュメントを参考にしました。