yamasaki さんのアドバイスもありうまく動作させることが出来ました。
■ 環境構築
前回同様WindowsServer2008R2 SP1をインストールして、
Hyper-Vを構築、仮想マシンとしてWindows7 Ultimate SP1を用意しました。
動作させている環境は以下の通りです。
- CPU : Intel Core i5 650
- Mem : 8GB
- Graphics: RADEON 5450, Intel HD Graphics
2008R2環境下で一番困ったのはグラフィックドライバが、
うまくインストールされないことでした。
Intel HD Graphics用ドライバインストールするも、途中でエラーが発生するし。
RADEONはCatalystのインストールで失敗するし。
結局CatalystなしのDisplayDriver onlyなパッケージをダウンロード・インストールすることで正常にRADEONは認識できました。
Intelのほうは、ドライバのインストール失敗しているっぽいのに、
何やら再起動したらうまく認識できているようなそんな感じです。
■ 設定方法
仮想マシンWindows7 Ultimate SP1を仮想マシン設定はデフォルトのままインストールします。
そしてWindows7のインストールが完了し、通常のリモートデスクトップを受け付ける設定にしておきます。
ここで1度、別クライアントから接続を確認しておきます。
続いて、
“コントロールパネル”-“システムとセキュリティ”-“システム”を開き、
“リモートの設定”-“ユーザーの選択”ボタンをクリックします。
現在のユーザーにアクセス権が既に設定されていますと明記されていても、
追加ボタンで、ユーザーを追加します。これが大切なポイントみたいです。
ここで一度Windows7を終了しておきます。
Hyper-Vの仮想マシン設定を開いて、remoteFX 3Dデバイスを追加します。
追加した後で再度仮想マシンWindows7を起動します。
この時点ではまだHyper-Vのウィンドウで表示されます。
起動して、remoteFX 3Dデバイスが認識されると再起動を促されるので、
そのまま再起動を行います。
すると、Windowsが起動する途中でHyper-V側のウィンドウでは表示できなくなります。
そうなったら、別PCからリモートデスクトップで接続します。
うまく接続できればremoteFXが有効になっている可能性が高いです。
手元の環境では、Aeroの設定がOFFになっていたので、
手動でAeroのテーマを使うようにしてみました。うまく半透明効果が適用されることが確認できました。
デバイスマネージャーで見ると、
“Microsoft RemoteFX Graphics Device – WDDM”というデバイスとして見えるようです。
■ 動作確認
若干動作が重い気がしたのですが、
どんな感じで動くかを意地悪にもテストしてみました。
- 最近のOpenGLアプリのテスト
- 動作しないようです。
- VertexBufferObject等のサポートがありませんでした。
- またこのことからも当然のごとく、GLSLもシェーダーアセンブラも不可能でした。
- ビデオ再生
- リモートの中からさらにファイルサーバーにあるファイルを再生してみたところ、
- ある程度は再生可能なものの、たまに正常に再生されないフレームが発生。
- 試したファイルは .ts の録画したファイルです。
- 仮想マシン内ローカルHDDにコピーして再チャレンジ
- うまく動作している模様。変なフレームが表示されるようには見えない.
- DirectX9を用いた自作アプリ
- ShaderModel 3でコンパイルしているシェーダーを用いて描画しているコードが通りました。
どうもネットワーク帯域をかなり喰うようですね。
また、OpenGLのサポートは全然ダメなようです。
これからWebGLとか流行り始めたらこの部分も強化されるでしょうか…。
■その他
remoteFX有効時だからか、スタートメニューに出てくる切断の部分が
シャットダウンが標準となっていました。
気をつけないとリモートデスクトップ切断したつもりが、
仮想マシンを電源OFFしたことになってしまいそうです。